熊本のお酒を語るうえで欠かせない「赤酒」。
その昔、加藤清正が豊臣秀吉に献上し、江戸時代には「お国酒」として保護するために赤酒以外の酒造りを禁止していた時代もあったほど、熊本県民には馴染みが深いお酒と言えます。
この赤酒は、もろみに灰を入れて作られるのですが、気温が高い熊本で酸敗を防ぐための知恵ですね。
熊本では、お正月にお屠蘇としても飲まれたり、甘味があるため、みりんとしても代用されたりと何かと使える優秀なお酒として知られています。
しかしせっかくならば他の可能性も試してみたいところ。そこで今回は赤酒を使ってもっと楽しい飲み方はできないのかを調べてみました!
赤酒を主役にできる飲み方はないのか!?
赤酒って甘味があり、トロッとしている・・リキュールに似ていて甘味があるので果実酒にぴったりでは?
きっと、氷砂糖を使用しなくても、赤酒と果実だけでコンポート的なものやサングリアみたいなものができるのでは?と早速作ってみました。
アカザケDe果実酒
パイナップルと赤酒で試してみました。
短冊状に切り、保存袋にいれます。
そこに赤酒を投入。氷砂糖は入れません。
少し酸味があったほうが良いかもと思い、世界最大級の柑橘類と言われているこれまた熊本特産、晩白柚(バンペイユ)もパイナップルと一緒に入れてみます。
3日ほど漬けたものをいただいてみることに。
まずは果実から。
パイナップルは酸味とピリピリしたえぐみが抜けて甘味が増し、食べやすくておいしい!アルコールの味はするので、大人のおつまみには良いかも。
漬けこんだ赤酒はトロミが増しておいしそう。飲んでみると、パイナップルとパンペイユの味が。
パイナップルだけで漬けたほうが美味しかったかも。赤酒独特の味が薄くなって甘味が増し飲みやすい印象。少し炭酸水を入れてソーダ割にしてもいいかもしれませんね。
なるほど。果物は1種類のほうが、味が喧嘩せず、すっきり飲めるのか。
リベンジ!赤酒De果実酒
パイナップルだけじゃなく、ほかの果実で漬け込んでみました。
準備したのは「リンゴ」「イチゴ」「レモン」の3種類。
小瓶に詰めて、赤酒を投入。
ここでも氷砂糖は入れません。
蓋を閉めて、1週間冷蔵庫で寝かせます。
1週間後「レモン」「リンゴ」「イチゴ」です。果実酒の色でいい香り。
果実と赤酒に分けてみました。色もそれぞれ違います。
味わってみた
赤酒×りんご
リンゴは果肉が固く、漬け込む時間が短かったのかも。リンゴが赤酒に浸かっていない感じ。もう少し長く漬け込むとおいしく飲めるかも。
赤酒×イチゴ
イチゴの甘い香りがしてとても美味しそう。果肉がしっかり溶けて甘くてフルーティなカクテル。ロックでいただくと飲みすぎてしまうかも!?
赤酒×レモン
レモンは赤酒の色が一番抜けていて、しっかり浸かってそうです。香りも柑橘系のいい香り。味は赤酒のまったりした感じがレモンのさっぱり感で飲みやすくなっていますが結構酸っぱめ。レモンのえぐみが嫌な方はお好みでソーダ割などにしてみるのもお勧め。
まとめ
赤酒に漬けたフルーツは砂糖を加えて煮込み、アルコールを飛ばしコンポートやジャムにして食べてもいいかもしれません。どちらかというと酸味がある果物の方が赤酒と相性が良いのかもしれませんね。
今回は氷砂糖は入れませんでしたが、お好みで漬け込む時に氷砂糖を少し入れるのもいお勧めです。また、漬け込む日数も果物によって調整してみるといいかもしれません。
ご家庭のオリジナルカクテルを作れば、お家時間もきっと楽しく過ごせますよ。ぜひお試しあれ。

フットワーク軽めです。