昨今よく聞く「若者の○○離れ」。
車しかり嗜好品しかり、よく聞く言葉ではあるんですが、それって当事者以外の人の意見なんですよね。
実際に若者がどう思っているのかなんて分からない。
ということで今回は
熊本県内にある大学に通う学生さんに
「熊本のお酒に興味がわくような販促プレゼン」を全力でしてもらいました。
それぞれ工夫を凝らしたアイディアばかり。お酒離れってなんのこと?ってほどの猛者もいて盛り上がりを見せたこのプレゼン大会の様子をレポートします!
めちゃくちゃ真剣なのよ
というわけで2月某日にやってきたのはプレゼン会場。
今回は大学のゼミ単位のほか、日本酒好きな有志も加わった計12チームがここでプレゼンを行います。
この日のために、昨年10月からオリエンテーション、蔵元見学を経てじっくりと練り上げてきたプレゼン内容とのことで始まる前から期待値爆上がりです。
各蔵元も事前に提出されたプレゼン内容を確認しスタンバイ完了。
それでは改めてここで各チームのプレゼン概要をご紹介しましょう。
順 | チーム名 | プレゼン概要 |
1 | 尚絅大学1班 | 20歳祝い日本酒ギフトセット |
2 | 尚絅大学2班 | 日本酒とアイス |
3 | 尚絅大学3班 | 日本酒で町おこし |
4 | 崇城大学西園先生ゼミチーム | はじめての乾杯は日本酒で。飲み比べ出産祝いギフトセット |
5 | 熊本大学田中さんチーム | 粋な人、Cillなヤツ |
6 | 東海大学俣野さんチーム | 映える日本酒「ジャポン酒」 |
7 | 東海大学竹下さんチーム | サウナ&キャンプ日本酒イベント |
8 | 熊本学園大学新改先生チーム角田さん | 居酒屋、宿泊施設との連携 |
9 | 熊本学園大学新改先生チーム木庭さん | これで日本酒はビールを越える!?~隠れたストーリーを露わにしたラグジュアリーブランディング~ |
10 | 熊本県立大学瀧石さん池松さんチーム | 日本酒とまち歩き |
11 | 熊本学園大学吉川ガールズ(鍋田さん) | 日本酒カフェ~うちらの映え魂~ |
12 | 熊本学園大学吉川ゼミその1(四角目さん) | 日本酒を売りにした相席居酒屋 |
挨拶後に発表が始まりした。
トップバッターって大人でも緊張するものですよね。
しかし…
みんな堂々としとらすー。
中には「え?本職(アナウンサー)きた?」ってくらいプレゼン上手な子も。
明るい雰囲気の中、各プレゼンが終わるたび結構切り込んだ質問なども飛び交っていましたが
まったく動じず!
いや~今の子って人前にたって何かを発表することに慣れているのかあ、なんて先入観をもって見ていたのですが
そんなことではなくて
「どうやったらくまもとのお酒がもっと気軽に楽しめるようになるのか?」というテーマをそれぞれが真剣に考え、懸命に相手に伝える努力をしているんです。
社会人でもうっかり忘れがちになりますが、なんでもそうですよね。
相手にキチンと伝わらないと伝えたことにならない。
中には「今回のプレゼンを機にはじめて飲んだ」という子もいて、じゃなぜ飲まなかったのか?どうやったら飲むようになるのか?と、自分事にしっかりと置き換えてそれぞれがプレゼンしている姿が印象的でした。
全てのプレゼンが終了したあとは、いよいよ審査。皆真剣に得点をつけていました。
「いやーどれもよかったよね」
「俺は個人的にこれ好きだったけどな」
など、まさに甲乙つけがたいデッドヒート。さあもっとも刺さった内容はなんだったのでしょうか。
表彰式も大盛り上がり
後日、結果発表および授賞式が執り行われました。
栄えある最優秀賞に輝いたのは…
熊本大学 田中健太、溝田沙瑛、隈元祐羽、東颯太チーム 438点!!
実はこのプレゼンの前まで熊本のお酒を呑んだことがなかったそう。今回を機にファンになったんですって。
それではここで改めて熊本大学のプレゼン内容をお伝えします。
テーマは粋な人、CILLなヤツ。
日本酒は粋なんだよというシンプルかつキャッチ―なコピーを元に
年齢にあわせたデザインを展開し、日本酒が相対的なコミュニケーションツールとなるような内容を展開。
シンプルに「ああなるほどね」だけではなく
なにそれ!面白そう!作ってみたい!!という作り手側のイマジネーションをもかきたてられるいいプレゼンであったことが結果へと繋がりました。
優秀賞および奨励賞
【優秀賞】
2位 尚絅大学3班 「日本酒で町おこし」418点
3位 尚絅大学2班 「日本酒とアイス」410点
4位 東海大学俣野さんチーム「映える日本酒ジャポン酒」385
5位 熊本学園大学吉川ガールズ(鍋田さん)「日本酒カフェ~うちらの映え魂~」378点
6位 東海大学竹下さんチーム「サウナ&キャンプ日本酒イベント)」377点
【奨励賞】
尚絅大学1班
崇城大学西園先生ゼミチーム
熊本学園大学新改先生チーム角田さん
熊本学園大学新改先生チーム木庭さん
熊本県立大学瀧石さん池松さんチーム
熊本学園大学吉川ゼミその1(四角目さん)
いずれのチームも素晴らしい出来で、主催の酒造組合からも
「若者の感性による新鮮で思いもよらないプランばかりで、実現できそうなプランからすぐにでも取組んでいきたい」と、実現に向けても前向きにとらえていました。
ひょっとしたら続く…かも!?
今回学生によるアイディアコンテストを行いましたが、想像以上のアイディアが飛び交い非常に活気ある内容になりました。
「ぜひ続けたい」という前向きな話もあったので、ひょっとしたらこのコンテストが熊本の冬の風物詩になる日がくるかもしれませんね。
ご協力いただいた大学生の皆さん、本当にお疲れ様でした!
えーくらい編集長。
得意なことはハエ叩きです。