突然ですが、ご自身と日本酒の出会いっていつだったか覚えておられますか?
人それぞれきっと「あのときだった」「あのシーンで」なんて思い出があるかと思いますが
最初のきっかけがいい思い出だったからこそ、今でも変わらず飲んでいるという方も少なくないかと思います。
そう思うと、きっかけやその時の楽しい感情ってものすごく大事なものと言えるでしょう。
さて今回、熊本市中央区で定期的に開催されている白川夜市にて「日本酒との出会いのきっかけをデザインする”マチナカ振る舞いスタンド”」が限定開催されたので行ってきました!
大学生の想いをカタチに
2024年2月に開催された熊本県内にある大学に通う学生による「熊本のお酒に興味がわくような販促プレゼン」。
熱烈プレゼンの頂点に立ったのが、崇城大学デザイン学科 馬頭チームが提案した「日本酒との出会いのきっかけをデザインする”マチナカ振る舞いスタンド”」です。
今回、熊本酒造組合協力のもと、このプレゼン内容を具現化したのが今回のイベントなのです。
というわけで、やってきました。
白川夜市。
生バンドの曲を聞きながら川のほとりでほろ酔いができると評判なイベントです。
その一角で賑わっていたのが、崇城大学デザイン学科 馬頭チームが作ったブース。
「いらっしゃいませ~」
「あ~来てくれたと!?」
と、元気な声が飛び交っていました。
ちなみにこの屋台は学生の手作りです。
シンプルに日本酒の味を楽しんで欲しい
イベントでは、3ドリンク1,000円(税込)で販売。好みの1杯を見つけることができます。
今回は
・熱燗
・トニックウォーター割り
・常温
の3種類で展開していました。
とてもシンプルなラインナップだと感じてしまったのですが、これももちろん意図があってのこと。
何度も「何で割ればいいのか」と試行錯誤しては煮詰まりを繰り返していたのですが、最終的に一緒に飲みながら酒造組合に相談をしたところ
「こういうのもアリなんじゃないかな」とアドバイスをいただき、シンプルに日本酒を味わう今のスタイルに落ち着いたのだそう。
ついつい色んなものを足してしまいがちですが、迷ったときは原点回帰。
学生にとっては決して馴染み深いとは言えないのが日本酒なのだから、まずは一見さんが気軽に手をのばせる内容で、と決まってからは迷いがなくなったとのこと。
「そんなに大きなトラブルなどはなかったかと思うのですが、驚いたのが”熱燗てなんですか?”って聞かれたことでしょうか。あ~そこからかって(笑)。そもそも日本酒を飲んだこともない子もいるんですから、そりゃ燗で飲んだこともないし、見たことがないってまあ知らなくて当然ですよね。でもこれを機に、学生自身は日本酒を飲むきかっけには繋がったかと思います」(馬頭先生)
今まで知らなかった日本酒の世界。
「これを機にいろんな熊本のお酒を知ることができたので、よかったです」と語っていました。
学生にとっては、きっかけがないとなかなか馴染みがない日本酒。
まずは手に取る、飲んでみる。
そのためのきっかけをデザインする。
その思いがしっかりと伝わったイベントでしたよ。
※参加大学生は全員20歳以上です。
※お酒は20歳過ぎてから。
えーくらい編集長。
得意なことはハエ叩きです。