外国人が初めて熊本の酒を呑んだらどんなリアクションになるのか

 

昨今、海外の方からも熱い支持を受けているのが…

そう。

日本酒!SAKE!!

しかし私は1つ気が付いたのです。

それは

外国籍の方もきっと出身によって好みの日本酒が違うのではないか。ということ。

日本人だってそうですよね。きっと北海道の方と沖縄の方が感じる美味い酒って違うはず。

なんなら

普段アルコール度数が高いのが当たり前の国の方であれば「これはwaterだよ!HAHAHA!!」ってなるかもしれない。

ということで今回は

熊本県内に在住する出身が異なる外国籍の方に熊本の酒を呑んでもらい正直なリアクションををとってもらいました。

熊本ヴォルターズ ドナルド・ベッグ指導者養成コーチ【アメリカ】

最初にお願いしたのは、熊本をホームタウンとして活動する男子プロバスケットボールチーム B.LEAGUE B2所属「熊本ヴォルターズ」のドナルド・ベッグ指導者養成コーチ。

熊本県立総合体育館を中心にレギュラーシーズンを戦っているヴォルターズですが練習終わりにもかかわらず陽気なコーチ。

ちなみに右隣にいる男性は通訳の方です。

「今まで熱燗って飲まれたことはありますか?」

「ありますよ。東北にいたときにはよく飲んでました」

なんてこった。てっきり熱燗は初めてに違いないと思い込んでレンジまで準備したのに。

まあ熱燗は経験があってもきっと熊本の酒で熱燗は初めてなはず。

「いや?あるよ」って言われると困るのでそこは質問せずにそっとレンジで温め

準備完了!

今回は山村酒造の「れいざん」を準備しました。

「もういいですか?」

「大丈夫です!さあどうぞ召し上がれ」

「オイシイ!」

その後も通訳を介して

・なぜこのサイズなのか

・原料はお米?食べているあのお米?

・どこの蔵元なの?住所はどこ?

など興味津々。

「次回の試合にはこの酒をしのばせておこうかな。ポケットに入れておけばジャストサイズ!HAHAHA!!!」って冗談まで飛び出すほどご満悦。

よかったよかった。

ジャンジャンいきましょう。

他のお酒も準備していたので、ジャンジャンいってみましょう。

花の香酒造の「花の香」

瑞鷹株式会社「瑞鷹 超辛口」

通潤酒造「ソワニエ」

と、合計4つのお酒をテイスティング。

「こんなに味に違いがあるんだね。好みで言うと僕はドライな味が好きだな」

熱燗にしたときとそのまま常温で飲むとき、温度が変わることでこんなにも味が変わるのかと驚いていました。

「最後にこれからも熊本のお酒は飲まれますか?」

「もちろん!!」

よかったよかった。

ケニアラーメンFavorite Kitchen ナッサン 【ケニア】

次に向かったのは熊本市中央区黒髪でケニアラーメン店「Favorite Kitchen」を営むワシルワ・ナッサン・デビットさん。

「なんとお呼びすれば?」

「ナッサン!」

ナッサンすごく身長高いんですよ。191センチなんですって。ケニアラーメンのほか、モデル、英語の先生、ダイエットアドバイザーなど多岐に渡ってお仕事をしています。

「普段はどんなお酒を呑まれてますか?」

「今はのんでない。いいちこだけ

いいちこもお酒じゃ…と思いましたが、まさかナッサンの中ではアルコールに属してないのでしょうか。

謎は深まる一方ですが、さしより前回と同じ内容でやってみましょう!

まずは、れいざんの熱燗からスタート!

「channgaに似てる」

「…チャガー?」

違う。channga(チャンガ)

何やらケニアのお酒でとうもろこしを発酵させたお酒があってそれに似ているのだそう。

「まだ日本酒に慣れてないから分からないけど、多分慣れたら美味しい」

続いて「花の香」。

「これはワイン?」

「NO.熊本の日本酒」

「ワインだと思った」

次は瑞鷹の超辛口。

「これはね優しい」

「え?超辛口ですよ?スーパードライ!」

「ううん、とても優しい。フラット」

続いて通潤酒造のソワニエ。

「これ表現が難しい。いろんな味がいっぺんにくる。なんて言えばいいの?分からない」

研究熱心なナッサン。その後、すべてのお酒を熱燗にしたり、常温まで冷まして飲み比べしたり

日本人の奥様とも一緒に飲み、自分が伝えられなかった日本語の補足情報を伝えたりととても真面目。

奥様から「日本人女性はこの味好きよ」などの情報を得て「そうなんだ」と驚いていました。

「最後に、今後も熊本のお酒を呑みますか?」

「そうねー、今はお酒のまないけどケニアの友達に勧めたい酒は増えた。ケニア人きっと瑞鷹好き」

ありがとうございました!

これシリーズ化したいなあ

今回はアメリカ人とケニア人に飲み比べをしてもらいました。

同じ日本人でも味の好みは違うと言われればそうなんですが、やっぱり国が違えば美味しいと感じる基準も違うんだなと感じました。

様々な表情がある熊本の日本酒ですもの。

「これ好き」と思ってもらえる選択肢が多いってことですよ。

選べるふり幅が大きいこのチャンス!

いろんな国の方に熊本の美味しい酒を味わってもらってこれシリーズ化していこうかなあ。