前回お伝えしたように、なんか奇跡が起きて利き酒選手権の熊本県代表になったKKT井上千沙アナウンサー(当時)と我々。
日本酒利き酒選手権の熊本県代表になったぞー!~特訓編~ | くまもと日本酒マガジン (kumamoto-sake-magazine.jp)
素人なりに懸命に練習し、いよいよ迎えた本番当日。
実際に利き酒選手権の全国版はどんな空気感なのか、また今回はじめてのWEB開催はどのような感じだったのかをレポートしたいと思います!
おしゃべりしてたら恥をかく
早速やってきました。熊本酒造組合。
WEB開催なんで、自宅で1人孤高に戦うって方法もあったんですが、万が一のトラブルに備え、賢いオトナがたくさんいる組合内で挑戦することにしました。
参加者が多いので、自動的にグループに分けられ専用URLからログインを行います。あとは参加者が続々と入室するので時間になるまで待ちましょう。
ちなみに今回同じく熊本県代表である井上アナは違うグループ。そしてガチカメラマン。
対してこちらは編集長が1人ニヤニヤとスマホを構えるのみ。
財力の差よ。
もちろん試験中はカメラマンが画面を見ることもできませんし、助言することもご法度。不正がないように組合長がガッツリと同席します。
ちなみに別室では各蔵元ががっつりと見ています。不正ダメ絶対。
「いやこれ緊張するーー」
「本当に。昨日私ギリギリまで利き酒の練習しましたよ!」
「マジですか。勝率どれくらい?」
「最終的には4つ当てれました!」
そんな話をペチャクチャとしてたところで気づきましたよね。画面越しの方が非常に気まずそうな顔してたの。
そうです。ここがオンラインの罠!
ログインしたらミュートにしとかないとこんなどうでもいい雑談、身も知らぬ人に強制的に聞かせるという謎の嫌がらせをしてしまいます。本当すいません。
まずは筆記試験スタート
参加者全員がログインできたのを確認できたら、いよいよ開催です。
万が一回線トラブルがあった場合にと全国利き酒選手権大会から直通の電話番号を預かっていたので、もし今後自宅で孤高の戦いをするって場合には、そちらに連絡すればすぐに対応をしてくれますよ。
ルール説明が行われたあと、いよいよ開催!
まずは筆記試験からです。とはいえ今回はWEB開催。問題のあとにいくつかの回答が表示されるので「これだ」と思ったものをマウスで選択をしていきます。
しかも事前に配布される問題集から見てもOK!
「どうっすか」
「言い方アレなんですが見てもいいっていうお墨付きもらってるんですから、事前にどの項目がどのページあるのかくらいは事前に確認しました」
「あー何冊かあるんで、確かにそれは必要かもですね」
「じゃそろそろ始まるので以降、私語厳禁で!」
いよいよスタートです。
めちゃくちゃ静かな中、始まりました。
聞こえるのはページをめくる音とマウスのクリック音。
そして
溜息。
そして時間終了。
「どうでした?」
「もうね!!全然よ!!ね!井上アナ!」
「ほんとヤバいです。何がどこに書いてあるのかくらいは頭に入れてましたけどひっかけ多くなかったです?」
「もうひっかけなんだか何だかよ!こちらは!こんなことテキストに書いてあった?え?って!!!」
興奮冷めやらぬとはこのことでしょう。
「テキスト見れる」が、まさかの相当あだになった様子。
何がどこに書いてあるのを覚えているレベルでは太刀打ちできません。理想を言えばやはりテキストを暗記するぐらいでないと、いい点数は狙えなさそうです。
いよいよ利き酒
筆記試験の余韻も冷めやらぬまま、次はいよいよ利き酒です。
画面上に「本当に未開封である」という証拠でいただいた試験用の段ボールを見せて
案内されたら同梱されていた用紙の上にカップを置いていきます。
ここで動揺を隠せないのが熊本県勢。
以前の特訓編では
「本番は色が付いているグラスだから!見た目で当てるのは不可能だと思っておいてください」
「一挙に並べたりとかもせんけんね」
.
.
.
いや、並べなんやないかーーーーーい!!
まあこれは不可抗力。
だって前回までは確実に色がついたグラスで1つ1つ飲む。というのがルールだったんです。
今回は初めてのWEB開催なんですから、こういった内容の変更もあるんでしょう。
ちゃんとルールに従い「グラスにAからお酒をそそいでください」のアナウンスの後に注いでいきます。
いやちょっと練習と違うやんという事もできず、ひたすらいう事を聞く2人。
ここから先は筆記試験同様、口出し不要。
ひたすら2人が日本酒を口に含み、解答用紙に書いていくのを見守ります。
結果発表~~~!!
1時間後、いよいよ結果発表。
みんなでその時を見守ります。
「第一問 正解は…丸!!」
このようにひとつひとつ回答が述べられるので、手元にある解答用紙を見て自身で点数を確認します。もちろん利き酒の回答もWEB回答しているので、本部に解答結果は分かるのでここでも不正ができないようになっています。
発表されるたびの悲喜こもごも。
結果
永井 4点
井上アナ 6点!
惜しくも全国に名を残すことをできなかったものの、自己最高得点をたたき出すという粘り強さを発揮。
永井は今回初出場でこの点数はすごいよと蔵元からねぎらいのお言葉をいただいてました。
次年度もきっと開催される日本利き酒選手権。「日本酒好きだけどハードル高そう…」なんて思わずに、ぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
えーくらい編集長。
得意なことはハエ叩きです。