ワンピースでいうところのロー。
スラムダンクでいうところの仙道。
このように主人公ではないけれども魅力的なサブキャラって存在しますよね。
主役を喰ってしまうほどの圧倒的なオーラをまとい魅了させる。それが名バイプレーヤー。
そんなサブキャラ萌えの皆さま、大変お待たせしました。お待たせすぎたのかもしれません。
北斗の拳のレイのお酒が、熊本の山村酒造から10/1に発売されましたよーー!
その名も
「レイ斬!」
通常バージョンと、最後の白髪バージョンと2つあるんですよ。これはもう飲むときの乾杯の挨拶は
「てめえらの血はなに色だー!!!」
これしかありません。
さあ一緒にその内容に迫ってみましょう!
すでに初回はソールドアウトってマジか
今回お邪魔したのは、熊本県は高森町にある「山村酒造」。熊本県内の居酒屋で「日本酒!」って頼むと、大体山村酒造の「れいざん」が出されるってくらいの人気の蔵元なんです。
あまりにも「れいざん」の印象が強すぎて、社名がれいざんなのかと思ってましたが、正しくは山村酒造合名会社。
「もうネーミングが秀逸ですよね。レイ斬!。呑む前からキレッキレなお酒なんだろうなあってすぐに想像がつきますもん」
「お!ありがとうございます!実は、熊本コアミックスさんからお話をいただきまして半年だったかな、協議を重ねて販売となりました」
熊本コアミックスは、東京の漫画出版社であるコアミックス編集部と双方向通信で直結させた出張編集部施設。熊本・九州全域にいる漫画家志望をスカウト・育成し漫画家デビューさせることを目指している企業さん。
このコアミックスが運営する歌劇団「096K(オクロック)歌劇団」が、同じ高森町で活動していることをきっかけに「一緒に楽しく町おこしできるものを」と考えられたのが、今回のレイ斬!なんです。
「もう地元熊本では発売前からザワつかれてましたよね」
「そうなんですか?(笑)おかげさまで初回分はもうソールドアウトしちゃいましたね。今出ているのは2回目のやつ」
「数量限定で出されるご予定なんでしょうか」
「限定にはしない」
「だってね、合志の道の駅とかにも卸しているんですけどスタッフの方がめちゃくちゃ頑張って手作りで販促のポップとか作って盛り上げてくれているんですよ。正直これ、めちゃくちゃ嬉しいしありがたいじゃないですか。だからしない。なんならシリーズ化も考えようかなと思っているくらい」
なにカッコいい。
「おまえのためだけに死ぬ男が、ひとりぐらいいてもいい」
って言ってたレイと同じくらい強い意思を感じました。気のせいかもしれませんけど。
ハレの日だけではなく日常に寄り添ったお酒であり続けること
日本酒はさほど詳しくないけれど…という方でも、きっとこのビジュアルは見たことがあるのではないでしょうか。
少し時を30年~40年ほど前にさかのぼりましょう。
時はまさしく端麗辛口がブーム。元々阿蘇にしか流通していなかった「れいざん」でしたが、飲み口が軽く切れがあるので、食事がうまく感じられる!と飲食店の方にまずハマったんです。
「キングオブ大衆酒と言いましょうか。冷やでも燗でもいける、いわゆる”食中酒”に特化しているんです」
香りが高いとその分、主役であるお食事の存在が消えてしまう。
決して主役の邪魔はせず、かつ、それを際立たせる存在であり続けること。
この絶妙なバランス感覚があるからこそ、現在の出荷量県内1(300mlサイズ)まで育ってきたお酒と言えるのでしょう。
蔵の中心にあるのは阿蘇の伏流水。
山村酒造の命であるこのお水。飲んでみましたがとても柔らかく甘い。
日本酒は材料がシンプルであるからこそ、そのものの素材が本物ではなくてはいけませんがもうガブガブ飲めちゃう。本気で水だけでも販売して欲しいレベル。
「酒があるから楽しい」じゃなく「楽しい場所に酒がある」がいいよね
終始一貫しておっしゃっていたのは
「酒があるから楽しい!じゃなくて、楽しい場所に気づけば酒があるのがいいよね」。
確かに酒がありきではなく、個々が楽しい!と思える空間にお酒があることが理想ですよね。
お酒が主役ではなく、人間関係だったり楽しい空間という主役を引き立たせるアイテムであること。
まさにレイと同じく、ケンシロウとは違う強さそして優しさを持つ山村酒造のお酒で今夜は乾杯!してみてはいかがでしょうか。ただし冷やでも燗でもグビグビいけますので、飲みすぎて翌日死兆星が見えたとしても責任はもちませんのでご注意を。
えーくらい編集長。
得意なことはハエ叩きです。