日本酒って種類が多くてどれを選んでいいのか迷ってしまいませんか?辛口とか甘口とか、本醸造とか純米とか大吟醸とか…。
訳がわからん!!
てことで今回は、はっきりと明確な違いがわかるように、「ワインソムリエ」に飲み比べをお願いし、味の表現をしてもらおうかと思います。
味が違う3種類を準備!
飲み比べ用の日本酒を購入しに酒屋さんに行き、なんとなく味が違うかな?という 3 種類をチョイス。
左から
瑞鷹(株)の純米吟醸酒 崇薫(すうくん)
熊本県酒造研究所の特別純米酒 香露(こうろ)
亀萬酒造合資会社 の本醸造 逆風張帆(ぎゃくふうちょうはん)
この日本酒たちを持参し(財)日本ソムリエ協会 熊本県支部支部長の中川さんのもとへさっそく向かいましょう!
ワインソムリエは日本酒もいけるらしい
(財)日本ソムリエ協会 熊本県支部支部長の中川さん
「ソムリエはワインだけでなく、お酒と食のプロの事、日本酒でもなんでもどうぞ!」
早速、テイスティンググラスに日本酒を注ぎます。
「この 3 種類は特徴的ですね。亀萬はグリーンがかったイエローの輝きですね。白ワインの様な色をしています。香露は黄みがあり、輝くイエローですね。崇薫は少し濁りがありますね。無濾過だからでしょうか」
すごい。色だけで語れる。キラキラした宝石を連想させます。
次は香りです。
「香りも特徴的ですね。亀萬はさわやかでハツラツとしたフレッシュ香りがします。果物に例えると、柑橘系で青りんごのようなさわやかな香り。花に例えると、アカシアやスイカセラでしょうか。
原料がお米なので、白玉団子の様なあっさりとした感じがします。香露は密の入った熟れたリンゴの香り、甘いリンゴという印象。花に例えるとキンモクセイやコリアンダーのような感じです。
白いご飯のように、どんな食事にも合うでしょうね。
崇薫は白桃や洋ナシ、メロンの様な甘いフルーティな香り。搗き立てのお餅のようにふくよかな香りがします。」
飲まなくても味が想像できる!ソムリエスゲー!!
お次はアタック
次はアタック。ここで口に含みます。
「亀萬はさわやかな辛口ですね。苦味も穏やかで若々しい印象。白ワインの様な口当たりです。テクスチャーはスリムといったところでしょうか。
ワインに例えると、フランスボルドー地方のソーヴィニヨン・ブランなどの寒い地方で作られた、シャルドネ風でミネラル感が感じられます。日本最南端の天然醸造蔵元とは思えない
味ですね。
香露は強くて辛口、酸味も穏やかで苦みも心地よい。赤ワインの様な感じです。テクスチャーはふくよかといったところでしょうか。
何にでも合う懐の深い味がします。完成度がとても高い。
崇薫は、やや強くしっかりした甘味で、酸味と苦みも穏やかです。テクスチャーはリッチといったところでしょうか。
ワインに例えると、ニューワールドワインの様でカリフォルニアの暖かい地方で作られた味がします。常温になるとマンゴーの様なトロピカルな味に変化しますね!」
お話を聞いていると、飲んでないのに味わった気分になってきました。
ソムリエってすばらしい。
最後に中川さんは「値段や等級だけでおいしさが決まるわけではなく、単純に飲んでおいし
いと思うかどうかが重要です。それぞれの感性で楽しんで学んで語り合ってほしい。」
とおっしゃっていました。
お米の種類や削り方、酵母の違いで味が変わる日本酒って奥が深い。
日本酒って、上級者のお酒だと思っていましたが、気軽に飲めるお酒ということも学びまし
た。みなさんも気分に合った日本酒を探してみませんか?
フットワーク軽めです。